ひすいの発声ブログ

発声に関するお悩みや相談も受け付けます。

発声向上のプロセス

ここでは『発声』が良くなる手順や考え方を紹介します。

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まず発声とは上の図のように様々な要素が合わさってできています。

呼吸、響き、腹圧、発音...等

細かく見ればもっとありますが(声帯筋群の発達度等)、

大まかに分ければこの4つの要素、項目が重要です。

これら4つの要素それぞれの完成度を上げることが総合的な発声力の上達に繋がります。

完成度を上げる』というのは歌うのに適した効率的な体の動きを体得するということです。

例として呼吸の完成度を上げるとすれば、

呼吸器官の大きさや構造をしっかりイメージできるように

横隔膜の役割や動かし方が理解できるように

腹式呼吸による肺の沈下に伴う腹圧を感じれるように・・・等

少し解剖学的な部分も含みますが、本気で上手くなりたいのなら自分の体の構造を知ることは

決して無駄なことではありません。むしろとても有意義なことです。

自分の動きを知覚できるようになれば、自分の声がどのようにして発声されたのかある程度わかります。そうやって練習して行くうちに頭で描いた思い通りの発声ができるようになって行くのです。

『歌が上手くなる』ことは『高い声が出せること』ではありません。

『自分で思い描いた声が再現できる、思い通りに発声できること』です。

高い声が出せるようになるのは呼吸、響き、といった

細かい部分の扱い方の成長に伴う副産物のようなものです。

 実際僕もボイトレ2年目でMid2FからHiA

3年目でHiAからHiC...という風に基礎を良くしていくに伴い最高音が伸びました。

基礎ができているほど、高い声が出せるのです

 

『歌』というのはぶっちゃけると『体の動き』です

スポーツと同じです。

ただ、そこに『感情』が伴うことで芸術的な行為となるのです。

つまり、歌は技術的な部分と感情的な部分の二面性を持っています。

ただ、

技術に偏りすぎると発声が良くても、つまらない印象になります。

感情に偏りすぎると気持ちがこもってても、聞き苦しい印象になります。

このバランスは絶対に5:5を保たないとダメです!!

加えて僕も以前そうでしたが、

ボイストレーニングの知識がいくら増えても、体得できてないのなら意味がありません。

頭でっかちにならないよう気を付けましょう。

知識を得ることと、実験をしてみることも5:5の割合でボイトレをしましょう。

 

僕的にはゲーム感覚でボイトレをするのが良いと思います。

ただ遊びでやれといってる訳ではなく数値化をすれば更に取り組みやすいと言いたいのです。

自分のステータス表を作って、呼吸、響き、発音の完成度を数値化し、

自分に欠けているところを直していく。

いってしまえばパワプロみたいなものです笑

実際この方法でやるとレベル上げの感覚で楽しく練習できるし自分を客観的に評価できます。

あくまで参考程度に・・・

 

 

歌への取り組み方

初めまして、ひすいと申します。

今回からはてなブログにて、『歌』に関わる記事を上げていきたいと思います。

 

初めに言っておきますが『歌』を極めるというのはなかなか難しい作業です。

簡単に声が生まれる過程を書くと

①声帯に息があたり

②声帯が振動することで元となる原音が生まれ、

③口内の形で発音が決まり言葉になる           です。

タチが悪いのは、発声は目に見えない動きという点です。

トランペットやフルートのように

『この音を出すためにはここを抑える』

といった視覚で捉えられるものでなく、全て体内での話になります。

なので最終的には感覚を体得することが目標となります。

体内での筋肉を使う感覚は一朝一夕で身につくものでは決してありません

毎日繰り返すことで神経が発達し、段々とコントロールができるようになっていくのです。

中途半端に続けるよりはある程度覚悟を持って取り組んだほうがいいです。

 

加えてネット上にはたくさんのボイトレ情報が蔓延っています。

腹式呼吸だったりミックスボイスだったり・・・

ぶっちゃけ僕が思うに、ネット上の練習は基本正しいです。(一部マズイものもありますが)

ただ注意して欲しいのは一つの情報に固着しないことです。

たくさんの人の意見や案を取り入れて自分なりにどんどん試していってください。

計画を立てて実行し、得た結果から反省し悩んだ末に答えに辿り着きます(PDCA)

はっきり言って闇雲に続けていても伸びることほぼないです。 

どれだけ熱量があっても方向を間違えればただの悪影響となります。

そうならないためにも事前に情報を仕入れて判断材料を揃え、方向を決めてください。

あともう一つ付け加えると、常に自分の声を録音で振り返ってください。

恥ずかしいと思う人もいるかもしれませんがめちゃくちゃ大事です。

『耳の良さ』と『歌の上手さ』というのは本当に相関性があります

『耳の良さ』というのは例えば他の人が歌っている時に、

声がどんな風に出ているのか分析できる能力です。

『胸腔の倍音が多く含まれているな』

『声帯の張りが分厚くてパワフルだな』

『吐き出す息の量はこれぐらいだな』

と言ったふうに聞くだけで分かってきだすとモノマネと同じで再現ができるようになります。

歌の中でどこが良くてどこが悪いのかが判断できれば練習の効率も上がります。

そのため、まずとにかく色んな声を自分で経験し感覚を自分の体で理解することが大事です。

僕が思うに練習時間は最低でも1時間欲しいです。

ただ、 声帯が炎症するほど声を出せというわけではないです。

あくまで無理のない範囲で、普段使っていない裏声を使ったり、オペラ歌手のように喉を開けて胸に響かせた声を出したりしてください。

そして感覚を徐々に使いこなせるようにしましょう。

 

 

今回はあまり専門的で深い話にはしませんでした。

専門的な話や練習の前にボイストレーニングを始める上での心構えや取り組み方がわかっていないと後々苦労することになるからです。

そしてボイストレーニングを含めて『歌』は非常に奥が深いです。

ボイトレは難しいからこそ、その分価値があります。

目標に向かって一緒に頑張っていきましょう!

これからもどうぞよろしくお願いします ٩( 'ω' )و 

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